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じゃあ、話していい?

いいよ

うん

いや待って、この会のゴールは?

あー、大丈夫、俺もう決めたから

え?

うんー、だから、決めたから

決めたって何を?

...うん、もう別れようって




彼の言い分は

俺のこと好きじゃないのに
付き合ってられないでしょ、
というのと

彼自身の甘え。
きっと俺はこのままで
すぐには変われないから、と。



別れるのにこんなに話したの、
はじめてだよと言われた。

だって勝手に別れると決めて
怒られたもん、昔。



出会って恋して付き合って別れて。

別れるときは出会う前よりも
だいたいフラットじゃないから。

納得して、別れたいのです。



気が楽になったのか、
どうでもいい話を交えながら、
これからどうするか話す。

住むところ、
出て行く時期、
みんなになんて伝えるか、

どうしようか。



お盆中に出て行くと言っていた割に
なかなか動かない彼に
多少の苛立ちと
もどかしさを感じていたけど

物件を探してきて
段ボールに荷物を詰め始めると
やっと実感がわいてきた。





寂しくなるねぇ

まぁな

ただいま言う相手いなくなっちゃうね

そうだな

ハムスターでも飼おうかなあ

おぉい、そんな風に言うなよなあ

ねえ

ん?

楽しかったねー

おう、そだなー、夢だったしな

なー

うん

ねー

うん

はぁー

なんだよー

いやー、さ、

なになに

好きだったなー。って

やめろよずるいでしょ

ずるくないよ事実だもん

そうだけどー

そうでしょー

おー、俺も同じだよ

うん

いやー、ごめん、帰るわ

泣いちゃうね

うん、泣いちゃう

ありがとう

こちらこそ

身体気をつけてね

そっちもな

うん

おう

じゃあねー

じゃあな